シュトイテのコア・コンピテンス‐ワイヤレス

ワイヤレスがトレンドとなっています。そして、ワイヤレスは産業アプリケーションの問題解決の最も有効な手段のひとつとなっています。特に、柔軟性と効率性に対する要求の高まりが業界の常となっている時代には、テクノロジーを利用して、プロセスの最適化とコスト削減をすることがこれまで以上に重要になります。

課題の多い分野とワイヤレス

工場設備やファクトリーオートメーション、また社内物流など、数多くのアプリケーションでお客様はワイヤレスを導入するか、有線の機器を使うかという決断に迫られます。機械や設備に関してはまだ、ケーブル付きのスイッチやセンサのほうが信頼性と安全性が高いと考えられています。そしてワイヤレスソリューションは複雑だと考えられがちです。

ワイヤレス製品が真にその成果を発揮し、優れた費用対効果をもたらす場面でもこうした疑問が頻繁にあげられます。シュトイテでは以下のような実践的なアプリケーションがあります。

一般的なアプリケーション分野

回転式機械部品

多くのワイヤレスコンポーネントは、回転式の機械や機械部品に採用されています。そうした設備にはケーブルの敷設が複雑だったり、コストが高くなったり、または不可能な場合もあります。

自由度の高い機械

ロボットのアームが行うさまざまな動作のステップには、高い動きの自由度が求められ、それにはワイヤレスセンサが必要となります。ケーブルは自由度の高い動きによってすぐに摩耗したり壊れたりする可能性があり、これが機械の故障につながるからです。

搬送システム

固定されていない搬送システムの使用が増加しているため、業界でのモビリティを向上させる要求が高まっています。このようなシステムは、ワイヤレス制御の産業用コンポーネントなしでは考えられません。

工場設備でのケーブル敷設

ワイヤレスソリューションにより、ケーブル敷設の必要がなくなり、サービスコストも削減されます。保守の容易なワイヤレスをアクセスの悪い機械や工場設備に使用することは、利点が多く、時間も無駄になりません。

配線の露出する現場

工場設備や生産施設では、落下物によりケーブルが損傷することもあります。そうした場合は、ワイヤレス製品を使用することによって生産工程が妨害されたり、中断されたりすることを防ぐことができます。

往来の多い現場

フットスイッチなど、ケーブル付きのスイッチ機器が作業場内にあると、それにつまづく危険性があります。ワイヤレススイッチ機器を取り入れると、作業者の安全性も向上します。

ワイヤレスソリューションとワイヤレス製品は当社にお任せください。

シュトイテのワイヤレススイッチとセンサは、数多くの異なる産業アプリケーションで使用されており、モジュラーデザインであることで、さらに多くのアプリケーション分野で柔軟に取り入れることができます。 これは信頼性の高いsWave®ワイヤレス技術によって成り立ちます。安全システムに加え、当社のワイヤレスのアプリケーション分野はEx防爆ゾーンも含まれます。

シュトイテでは、いくつものお客様とのプロジェクトを通して、また、数十年にわたる高性能な製品製造における経験から得たワイヤレスに関する専門知識により、続々と新しいアプリケーションや複雑なワイヤレスソリューションを実現させています。

シュトイテのワイヤレスに関する支援とコンサルティング

センサひとつから、理想的なワイヤレス技術の選定、そしてカスタマイズソリューションまで:ワイヤレスの専門家であるシュトイテにすべてお任せください。当社は、ワイヤレス製品やワイヤレスネットワーク・ソリューションを製造開発して、数十年の経験があります。また、新しいプロジェクトの実施や既存のアプリケーションを最適化するために世界中で支援やコンサルティングを行っています。シュトイテの方針:お客様と同じ目線を持ち、フェアで長続きするビジネス関係を保つこと。

シュトイテのサービスはコンサルティングやプロジェクト管理の枠を超え、ご要望があれば、ドキュメンテーションや製品の承認や認証に向けた申請時のサポートも致します。これは、世界各地で販売代理店を構えるグローバルな販売ネットワークにより可能となっています。

屋内および屋外で可能なアプリケーション

アプリケーションが置かれる環境、干渉のない信号送信、並行してのワイヤレス操作、気象による影響など、ワイヤレス製品が直面する問題はアプリケーションの数ほど多様です。新しい分野での取り組みの度に、新しい技術的挑戦があります。

ワイヤレス屋内アプリケーション:

ほかのワイヤレスとの共存と並行利用

ワイヤレス信号は、別のアプリケーションがある場合もしっかりと機能しなければなりません。一般的な周波数2.4GHzでの共存は特に難しいものです。ほとんどのWiFi接続やターミナル機器がこの周波数で統一されているため、大きなデータが送信されています。ワイヤレスシステムがまったく干渉なしに作動することが何よりも大切です。

シュトイテのワイヤレス技術 sWave®は干渉なく並行して運用することを可能にします。すべての産業用アプリケーションとその特定の条件に対応する単一の汎用ワイヤレス技術はありません。したがって、それぞれのアプリケーションに最適なワイヤレス技術を生み出すことが私たちの目標です。

屋外のワイヤレスアプリケーション:

無線通信距離における課題

屋外でのアプリケーションでは、ワイヤレス信号は時に数百メートルの距離を越えなければなりません。これは、たとえば、鉄道橋のコンポーネントを監視するアプリケーションがあります。ワイヤレス磁気センサを使用して橋のジョイントクリアランスの位置を監視します。指定された許容範囲を超えると、センサは評価のために約 500 メートル離れた監視ステーションに信号を送信します。距離をカバーするために、信号はルートの途中でリピータによって増幅されます。この場合、必要な電源はソーラーパネルによって供給されます。

シュトイテのスイッチとセンサは、高いIP保護等級を誇り、適切な設置方法であれば、さまざまな気象条件に対応できます。

防爆ゾーンでのワイヤレス技術

多くのワイヤレス製品シリーズに加え、シュトイテでは異なるExゾーン向けにワイヤレス防爆型製品を取り揃えています。

防爆型ワイヤレス製品

sWave®ワイヤレス技術

利点

  • 低エネルギー消費
  • 迅速な接続
  • 低コスト
  • 長寿命バッテリ


産業において堅牢で安全な使用が可能になるすべての条件を満たしています。

新しいワイヤレス規格は、機械およびプラント エンジニアリングの要件に合わせて特別に開発され、高い安全基準を満たしています:ISO EN 13849-1 パフォーマンス レベル PL d に準拠した TÜV 認証。また、IEC 62061 SIL 2 にも対応しています。信号送信は、不利な環境条件下でも高い信頼性があります。

干渉に対する高い耐性

sWave® 2.4 GHz-safeは一般的な工場の干渉レベルを考慮して、約15メートルの範囲まで最適化されています。安全信号はリモートコントロールで送信され、ケーブルが邪魔をすることはありません。環境条件により数値がずれる場合があります。

ワイヤレスの共存

今日使用されているワイヤレス技術は、2.4 GHz 周波数帯域で動作します。これらのテクノロジーを備えた機器は、現在、オフィスや生産施設のインフラストラクチャの不可欠な部分です。 WLAN、IEEE 802.15.4 (ZigBee)、および sWave® 2.4 GHz を並行して使用すると、2.4 GHz の周波数帯域が頻繁に使用されることになります。

他の無線技術との共存は、周波数ホッピングなどの特別な方法を使用して実現できます。

特徴

  • 信頼性の高い特別なワイヤレスシステム
  • 省エネ2.4 GHzワイヤレス技術
  • パワーオン後、短時間で接続 (200m秒以下)
  • 短いデータ交換時間 (20 ミリ秒)
  • 低エネルギー消費
  • Wi-Fi や Bluetoothとの共存
  • 特殊なペアリングプロセスにより、複数の送信機と受信機を問題なく並列操作

さまざまな産業用アプリケーションで機械やシステムの一部を制御し、監視するワイヤレス スイッチ機器とセンサを取り入れ、この問題を解決しましょう。

パワーサプライ

ワイヤレス誘導センサ、GMRセンサ、光学ワイヤレスセンサなど、産業用センサは追加の電源が必要となります。これらのセンサは、センサまたは別のワイヤレスユニットに内蔵された強力で長寿命のバッテリからエネルギーを得ます。シュトイテの製品ポートフォリオには、多数のバッテリ駆動のワイヤレススイッチ機器およびワイヤレスセンサ、そして、発電素子付きのポジションスイッチ、フットスイッチ、コマンド装置が含まれます。

特徴

  • 双方向送信
  • 電池式または要望により、発電素子付き
  • 広範囲: 屋内で最大 60 m、屋外で最大 700 m
  • DECT、WLAN、PMRシステムなどによる干渉なし
  • オートメーションシステムへのスムーズな統合
  • ショートテレグラム (デューティ サイクルが小さい) により、衝突の可能性が低くなります。

お客様の更なる要望や特殊なケースに対応する機能もあります。対応する機能もあります。常に信頼性の高い信号送信を保証しつつ、そのようなニーズを満たすためのひとつの解決策が、LBT機能の導入です。

問題はワイヤレスのプロトコルが同時に生成され、衝突し、データ紛失につながることです。解決策はリッスンビフォートークです。

リッスンビフォートーク、つまりLBTは、関連するワイヤレス送信機にソフトウェアとして導入されます。ワイヤレス信号の重なりなど、干渉のある状況でも、送信前にLBTがエアインターフェースの占有率を確認することで、高い可用性を保つことができます。これにより、ワイヤレス テレグラムの衝突を防ぎ、ワイヤレス交信が増加しても信頼性が保証されます。

さらに再送信の数が増えることで、エアインターフェースでの衝突を防ぐことができます。後からLBT機能を追加することはできないため、計画段階で発生する可能性のある干渉の問題を考慮する必要があります。

シュトイテがお客様のデジタル化をサポートします。

シュトイテは、ショップフロアのデジタル化に最も適したパートナーであり、お客様の製造を最大限に最適化することができます。ワイヤレスセンサネットワークソリューションにより、製造の正確な情報をリアルタイムで受け取り、製造プロセスのデジタルツインを作成します。こうして製造が透明化することで、部品供給のプロセスをさらに厳密に管理することが可能となります。

リーン製造に関するご相談、またショップフロアソリューションsWave.NetについてはシュトイテのLeantecウェブサイトをご覧ください。

steute-leantec.com

国内外での製品の認証

ご要望に応じて、ヨーロッパおよび各国のすべての関連する規格のためのワイヤレスやセンサの認証書、承認、ドキュメンテーションの取得をサポート致します。

ヨーロッパにおける規制

  • RED 2014/53/EU 無線機器指令
  • CEマーキング

当社の sWave®製品の認証

  • FCC – USA (SW915)
  • IC – Canada (SW915)
  • cCSAus – USA/Canada (SW915)
  • ift – Mexiko (SW915)
  • ANATEL – Brazil (SW917)
  • ARIB – Japan (SW922)

当社の安全ワイヤレスシステム sWave®-safe (SW2.4-safe)の認証

  • FCC – USA
  • cCSAus – USA/Canada
  • TÜV

当社のSW 2.4 製品の認証

  • FCC – USA
  • IC – Canada
  • cCSAus – USA/Canada

シュトイテのスイッチおよびセンサの認証書をダウンロードするには、関連する製品のページへ移動してください。ご要望の認証書が見つからない場合も、問題はありません。ご要望があれば世界各国の代理店が認証とドキュメンテーション取得のサポートを行っています。

当社のワイヤレス製品

当社のフライヤーやパンフレット

ドイツ語, 英語

PDF42 ページ7 MB30.08.2021

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日本語

PDF16 ページ5 MB07.06.2021

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ドイツ語, 英語

PDF12 ページ1 MB12.11.2014

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ドイツ語, 英語

PDF8 ページ1 MB20.11.2016

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ドイツ語, 英語

PDF2 ページ1,001 KB08.11.2011

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